2014 JEC-Lites in XPK勝沼

レース / RACING REPORT - 2014.10.16

2014 JEC Lites in XPK勝沼

【日時】 2014年10月5日(
【会場】 山梨県クロスパーク勝沼

 

JEC Litesの魅力ってなんだろう

「オンタイムエンデューロに興味あるけど、ルールが難しそう」「装備とかたくさん必要なのでは?」などというイメージで、敷居の高さを感じてしまっているライダーも少なくないのですが、そんなライダーのために始まったのが『JEC Lites』というシリーズです。

 これは「簡易的なオンタイムエンデューロ」とも言える競技で、JEC/全日本エンデューロ選手権のいわば入門版レースなんですが、独自の分かりやすいルールもあってファンが増えてきていて、多くのオフロードライダーから注目されています。

 いきなりルールを説明してしまうと、「やっぱり難しそう…」ってなってしまいそうなので、「JEC Litesの魅力」を挙げてみましょう。

ずばりそれは、
★『1周ごとに休めるので、自分のペースで走れる!』
★『1周ずつのタイムアタックなので、思い切り走れる!』 
★『ラインの変化や、走り方を工夫するとタイムが上がるのが面白い!』
★『ルート(移動路)の走破力も求められるので、走り応えがある!』
★『一斉スタートじゃないので、他車と接触するなどの危険が少ない』
といったところです。
 

JEC Litesとは、簡単に説明するとこんな競技です。 

●持ち時間が決まっていて、その時間のなかで規定周回数をこなします。
●1周の中にテスト区間とルート区間があります。テスト区間では、タイムを計測します。その合計タイムによって順位を決めます。
●ルート区間はテスト以外の移動路のことです。JEC(全日本エンデューロ選手権)やISDE(インターナショナルシックスデイズエンデューロ)といった上級向けのレースになると、ルートの難易度が高くなる傾向にありますが、JEC Litesは比較的簡単に設定されています。
●最後にファイナルクロスを開催します。これはモトクロスのような形式で一斉スタートするレースですが、これも実はタイムが計測されたアタックなんです。スタートで前に出るとタイム面でも有利ですし、観客の注目も集まるので、燃えますよ!
(今回の勝沼大会では、台風の影響もあり中止されました)
 
そうです、ルールはこれだけなんです。細かい規定がなく、しかもレベル別のクラス分けがあるので、ビギナーでも安心して出られるので、近年人気が高まってきています。
また、発足当初は「ルート(移動路)」がなく、「テスト(タイムアタック)」のみでしたが、最近はその両方を走ることができるので、よりJEC(全日本エンデューロ選手権)のルールに近づいたこともあり、「JEC Litesでオンタイムエンデューロの魅力を知って、JECに挑戦しはじめた」というライダーも増えてきているんです。 
JECは確かにルールが細かいのですが、それぞれに理由があって、ハマったらやめられない魅力があります。それに実際始めてみると、意外と複雑ではなく、むしろシンプルで公平な競技性があって、本当に面白いです。ぜひJECにも挑戦してみてください。
それでは10月5日に開催されたJEC Lites in XPK勝沼の写真を見ながら、レースの流れを解説しましょう。
当日は台風の影響もあり、前夜から終止降り続けた雨の影響で、路面は滑りやすく、深く掘れたワダチもあり、かなりハードコンディションでしたが、走り終えたライダーはみな楽しそうでした。
 
クラスによって規定周回数も異なります。一番上級のAクラスは14周、Bクラスは13周、B市販車クラスは12周。同じ持ち時間(今回は4時間)の中でも、こなさなくてはいけない周回数が違うのです。ちなみにビギナー向けのCクラスとWomen'sは持ち時間90分で、規定周回は7周。C市販車クラスは6周でした。これらの規定周回のうち1周めは「下見ラップ」といって、タイム計測はおこなわれません。ここでラインをしっかりチェックしましょう!
 
クロスパーク勝沼のコース図。あいにくの台風の影響もあり、大幅にカットされてしまいましたが、このようにテストとルートを1周のなかで振り分けて、技量を競うのです。
 
パルクフェルメと呼ばれる車両保管。まず車検を受けてから、このパルクフェルメにマシンを並べます。ここでは他車はもちろん、自分のバイクでさえもエンジンをかけたりすることは禁止されていて、整備やパーツ交換なども不可。公平性を保ちます。
 
パルクフェルメに入る時間もそれぞれ決まっていて、自分の時間がきたらタイムカードを受け取ります。スタート時間や、最終時間が記載されています。このカードを見ると10:00までに最終周の周回チェックを受けるわけですが、連続して周回をこなしてもいいですし、1周ごとに休んでもOK。ライダーが自由に時間を使えるのです。 
 
 
時間がきたらタイムカードをスタッフから受け取り、パルクフェルメに入場します。ここから気が引き締まります! ちなみに時間はすべて電波時計で進行するので、電波式の腕時計や置き時計などを用意しておくと便利です。 
 
自分のバイクの所へ来たら、タイムカードをバイクに取り付けます。JEC Litesは取り付け用のタイラップももらえるので、簡単にハンドルに装着することができます。市販されているタイムカード入れも出し入れが便利なのでオススメです。
 
 
スタート時間も個々に決められていて、3人~4人1組でスタートします。フラッグが振られてからエンジンを始動して、いよいよスタートします。ヨーイドンの競争ではないので、焦る必要はありませんよ! 
 
スタートしてから近くにテスト区間のスタートゲートがあります。ここから1人ずつタイムアタックしていきます。春に開催されたデコボコランドでは、ルート→テストという順番でした。会場によって設定が違います。また、1周めは下見ラップなので、焦らず、ラインを見極めながら走ることができます。 
 
1周を終えたらコースマーカーに従って、ピットに戻ることができます。パドック内は一方通行です。そして次の周回に行く際に本部でタイムチェックを受けます。タイムカードにチェックを入れてもらうだけです。 
 
持ち時間の使い方は自由です。バイクを置いて休憩できるのもJEC Litesの魅力です。バイクの整備をしたり、栄養や水分を補給して、次の周も頑張りましょう! 
 
テストのタイムは、ゴール後に電光表示板で確認できます。タイムをあげるためにライン取りを考えたり、ギヤを変えたりしながら挑戦してみましょう。ちなみにJECではルール上不可能ですが、JEC Litesではタイヤ交換はOK。たとえばハード路面用タイヤを履いてスタートしたけど、大雨が降ったためにマディ用タイヤに交換してタイムアップ! なんていうことも可能なのです。 
 
 
スタックや渋滞を極力なくし、なるべく公平な競技にするため、スタッフの皆さんの尽力はハンパないものがあります。マーシャルはもちろん、競技者でありながら自分の規定周回を終えて、スコップで溝埋めをしたり、マシンを引き上げたりするライダーもいるなど、ホントに頭が下がります。 
 
JEC Lites in XPK勝沼を走ったKTMユーザーさんにコメントしていただきました。 
 
 
和田正巳さん(KTM 200EXC/Bクラス) 
「前回の白河大会に続き、2回目の参加です。JEC Litesの魅力は、休憩をとりながら走れることですね。ロートルライダーにはありがたいです(笑)。ライツは楽しいですよ。まで戦略ができるほどではないので、ただ走るだけなんですけど。今日のコンディションも、なにげに楽しかったです。速くはないんですが、バイクのおかげでハマることもほとんどありませんでした。軽いし、低速トルクもあるし、キックも軽いんです。ただ、4ストにも色気があります(笑)」   
 
多川潤さん(KTM 150SX/Bクラス) 
「オンタイムエンデューロを始めたいけど、ルールが多くて分かりにくいと思って、まずはJEC Litesから始めてみたら、想像以上に面白くてハマってしまいました。クロスカントリーは『(疲労せず最後まで走るために)抑えて走らなきゃ』という意識が働きますが、オンタイムエンデューロは『開けなきゃいけないところは全開!』ですよね。それがすごく楽しいんです。もちろんルートでは休みながら前に進まなければいけないわけで、これもきつくて楽しい。テストで速さを求められ、ルートで走破性や難所のさばきが求められるんです。今日の勝沼は凄い雨で、『さっき行けたから行けるだろう』という考えは全然通用しませんでした。 KTMの魅力は、とにかく整備性がいいことですね。目的箇所までのアクセスが良いので利便性がハンパなくいいです。それにKTMユーザー同士って、パーツの貸し借りが多くないですか? 2ストも4ストも共通パーツが多いし、その空気が好きなんです。そして、なんといっても格好いい!」   
 
伊藤学さん(KTM 125EXC/Bクラス)  
「今年はデコボコランド、白河と全戦出ています。最近はJEC Litesにもルートがちゃんとあって充実しているうえに、自分のタイミングでタイムアタックできる(JECは毎周タイムチェックがあり、規定時間がJEC Litesよりも細かく設定されている)のがいいですね。JECは緊張する空気があるんですが、そこまでピリピリしていないのもいいです。個人競技の面が濃くて、周回ごとに『どうやったら速く走れるのか』を考えられるんです。今日みたいに距離が短いとタイム差も出ないし、リザルトもライブ(携帯でも配信される)で見れるので面白いですよ。ここまで雨で路面が掘れた勝沼を走るのは初めてです。タイヤを新品にしてきて良かったです(笑)」

 

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