2015 ダカールラリー 第13ステージ

レース / RACING REPORT - 2015.01.18

 

第13ステージ(最終ステージ):ロサリオ 〜 ブエノスアイレス/総走行距離393km(SS 174km)。KTMのエースライダー/マルク=コマが自身5度目のダカール優勝。そしてKTMも14度目の勝利を飾りました。P・ゴンサルベス(ホンダ)が総合2位、KTMルーキーのトビー=プライスが総合3位でフィニッシュしました。

ゴール地点のブエノスアイレスに向かう第13ステージ。コマは、総合2位のゴンサルベスに約17分のアドバンテージを持ってスタートしましたが、スタート後に降った豪雨によりステージの危険度が増したため、CP2時点でレース終了が宣言。その時点でコマの総合トップは変わらず、コマの勝利が宣言されました。

これによりダカール通算5勝を勝ち取ったコマは、かつてチームメイトだったシリル=デプレ(今大会はプジョーのドライバーとして参戦)のダカール勝利数と並びました。同時にこの10年間ダカールは、コマとデプレ、そしてKTMが支配したことになります。

コマはこのダカールでも、今までと変わらぬ情熱と細心の注意を払いながらレースに取り組み、ステージ優勝1回、TOP3フィニッシュ6回という安定した速さと強さを発揮しました。なによりコマが強さを発揮したのは、後半戦に2回設定されたマラソンステージでした。コマはレースを完璧にマネージメントし、タイヤとエンジンをいたわりながら、同時にその速さを見せつけました。スタート直前に降った雨により湖と化したウユニ塩湖では多くのライダーが冷却系や電気系にトラブルを抱えレースから離脱しました。コマもトラブルを抱えましたが、そこでもラリーにおける豊富な経験と優れたライディングスキルによって、好リザルトをキープしたまま、マシンをその日のゴール地点まで走らせたのです。

コマのコメント:
「とても光栄だ。いつも通り、ダカールは難しかった。第2ステージでトラブルを抱え、予想外に総合での順位を落としてしまった。そこで戦略を少し変更し、そのタイムロスをリカバリーしなければならなかった。また我々はマラソンステージがレースの鍵になると確信していた。バレダやゴンサルベスなど、ライバルたちのレベルが非常に高く、彼らを相手に勝利できたことは大きな価値となる。このチームと一緒に戦えて本当に良かった。この5回目の勝利は、皆で勝ち取ったものだ」

今年のダカールは、KTMファクトリーライダーとサポートライダーにとって、さまざまな喜怒哀楽が見られたレースとなりました。ファクトリーライダー/サム=サンダーランドは初日にステージ優勝を飾りますが、翌日の第2ステージではナビゲーションミスで72位フィニッシュ。そして第4ステージで激しくクラッシュしたサンダーランドは肩を痛め、そこでリタイヤとなりました。

またKTMがサポートする2人の若いライダーも光りました。オーストリア人ライダーのマティアス=ウォークナーと、オーストラリア人ライダーのトビー=プライスです。ふたりは10月に行われたモロッコラリーで国際ラリーに初参戦。ラリー特有のロードブックスタイルのナビゲーションも、そこで初体験しました。

そんななかまず注目を集めたのはウォークナーでした。第1&第2ステージで8位&6位という好リザルトを残し、第3ステージではステージ優勝を飾ったのです。しかしスタート直後から高山病や胃痛などの体調不良を抱えていたウォークナーは体調が回復せず第10ステージでリタイヤ。ラリー経験は僅かながら高い適応力とライディングスキルを発揮していただけに非常に残念でした。

もう一人のルーキー/トビー=プライスは、オーストラリアのデザートレース/Finke Desert classicを4度制したデザートスペシャリスト。スタート当初、ナビゲーションに苦労したそうですが、最終ステージをスタートした時点で8度のTOP5フィニッシュと1度のステージ優勝を飾るほどの実力を身につけていました。そして2015年のダカールを総合3位でフィニッシュしました。

ファクトリーライダーのルーベン=ファリアは総合6位でフィニッシュ。ダカールの6週間前、テスト中のクラッシュにより鎖骨を骨折。体調が万全でないなかで好リザルトを残しました。そのチームメイト/ジョルディ=ビランドムスは第8ステージでリタイヤ。第7ステージまで総合15位に位置していましたが、第8ステージのウユニ塩湖走行後、マシントラブルを抱えたコマをサポートした後、自身もマシントラブルが発覚。同じくトラブルを抱えていたKTMサポートライダーの#20Riaan Van Niekerk(リアン=ファン=ニーケルク)とともにリタイヤとなりました。

短縮された最終ステージでは、3人のKTMライダーが表彰台を独占しました。優勝を果たしたのは#21Ivan Jakes(イワン=ジェイクス)、2位は同じくスロバキア人ライダーの#19Stefan Svitko(ステファン=ソヴィッツコ)、そしてトビー=プライスが続きました。

2015年のダカールは168人のライダーがエントリーし、そのなかで完走を果たしたのは78名。そんななか7人のKTMライダーがTOP10内でフィニッシュを果たし幕を閉じました。

■Dakar Rally 2015
1, Marc Coma, ESP, KTM at 46.03.49 
 (5th Dakar title for Coma; 14th for KTM) 
2, Paolo Goncalves, POR Honda at 16.53
3, Toby Price, AUS, KTM at 23.14
4, Pablo Qunitanilla, CHI, KTM at 38.38
5, Stefan Svitko, SVK, KTM at 44.17
6, Ruben Faria, POR, KTM at 1:57.50
7, David Casteu, FRA, KTM at 2:00.14
8, Ivan Jakes, SVK, KTM at 2:18.18
Other KTM
11, Hans Vogels, NDL, KTM, at 3:31.50
14, Paolo Ceci, ITA, KTM at 4:58.14
18, Jakub Przygonski, POL, KTM 6:21.12

■Dakar Rally Stage13
 Rosario 〜 Buenos Aires

Please note: Final stage was halted at CP2 because of heavy rain deemed by organizers to make the surface too slippery and dangerous to continue the stage

1, Jakes, KTM at 52.06
2, Svitko, KTM at 00.45
3, Price, KTM at 1.07
4, Goncalves, 1.15
5, Coma, KTM, at 3.11
6, Vogels, KTM at 3:36
7, Frans Verhoeven, NDL, Yamaha at 4.35
8, Qunitanilla KTM, at 4.52
9, De Soultrait, FRA, Yamaha at 5.54
10, Lila Sanz, ESP, Honda at 7.55
Other KTM
12, Casteu, KTM at 8.16
15, Ceci, KTM at 9.51
16, Faria, KTM at 9.22

 

[GROUP] 2015 ダカールラリー

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