2015 JNCC 第3戦 ジョニエル-G 爺ケ岳・信越全国大会 レースレポート

レース / RACING REPORT - 2015.05.28

JNCC第3戦 ジョニエル-G
矢野和都、今季最高位の2位を獲得

 

 国内最大級の人気を誇るJNCCシリーズの中でも、とりわけ爺が岳はアクセスの良さもあってエントリー数が多いラウンド。日中は汗ばむほどの陽気となったジョニエル-Gは、エントリー数581台と大盛況だった。
 今回の見せ場はなんといっても、コースの各所が改編されていること。スタート周辺のレイアウトの変更のほか、ウッズ区間が大幅に拡大された。コース幅が広く、地形やラインを考えながら走らないと大きくタイムロスしてしまう設定で、しかも開拓したばかりの森の中はむき出しの木の根や丸太がライダーを阻む。ライディング技術に加えて適応力の高さや、ラインを見つける力が試されるという、まさにクロスカントリーレースの醍醐味を凝縮したレイアウトとなった。さらに爺が岳にはめずらしく大量の砂埃が舞い、ガレ場でのライン選択もままならないという、多くのライダーにとって厳しいコンディションとなった。
 

COMP GP

 
 最上位クラスのAAでは、直近のエルズベルグロデオ参戦の練習に使用している300EXCを駆る矢野和都が好スタート。さらにAA2クラスの石戸谷蓮(250EXC-F)もスタートが決まり、ほぼ同時に1コーナーへ入っていく。矢野と小林雅人の後ろについた石戸谷だったが、砂埃で視界を奪われてラインをミス。大きく順位を下げてしまう。
 1周目にトップ1-2は鈴木健二、渡辺学となり、矢野は単独3番手で前を追う展開。鈴木はマシントラブルでリタイアし、矢野は今季最高位の2位を獲得した。矢野はイタリアで開催されたKTM 2016年モデル試乗会を終えて、羽田直行便で帰国。そのまま会場入りするという強行軍で「体はクタクタだったんですが、KTMのピットで受けられる身体メンテナンスサービスのおかげで疲れがとれました。最高です!」とのこと。
「エルズベルグの練習の成果で一度も転ばなかったですし、ラインが無限に見えるようになりました。KTM中野さんがハードエンデューロ用にセットしてくれた300EXCが、今回のコースにマッチしました。エルズベルグは多くの方に協力していただいて本当に感謝しています。僕一人じゃ、なんにもできなかったです。レースはもちろん完走します。まずはプロローグで一列目確保を確実に決めます。皆さん応援よろしくお願いします!」。
 石戸谷は「KTMジャパンの野口社長がいつもスタートを成功させているので、コツを聞いて試したら前に出れたんです。砂埃で順位を落としてからは冷静に走れました。実力を出し切っての2位だから、今日は榎田君に完敗ですね。ラスト2周でシフトペダルを落とすトラブルがありましたが、KTM埼玉の古宅代表に早急に対応していただくことができました」とのこと。次戦に期待がかかる。
 
ガレ場セットを施した300EXCで今季最高位を獲得した矢野和都
 
石戸谷蓮(250EXC-F)
 
COMP-Aクラス3位を獲得した栗田武(250EXC)
 

FUN GP

 
 FAクラスのスタートで飛び出したのは山本正、すぐ後ろに田中弘行(200EXC)が迫る展開だったが、上り坂で失速して一気に10番手くらいまで後退してしまう。しかし田中は山本と共にウッズの最短ルートを使い、一気に1-2番手へ浮上。新たに使用したマキシスのタイヤも合致し、ガレ場、ウッズ共に最速の走りを見せた田中が、得意の爺が岳で嬉しい優勝を飾った。
「FA優勝がプレッシャーになってきたから、FUN GPはこれで最後にして、次からCOMP GPに出ます。SUGOは出たいですね」と田中。
 ベテランの川原茂広(200EXC)も3位に入る活躍を見せた。
 
FUN GP有終の美を飾った田中弘行(200EXC)
 
川原茂広(200EXC)
 
 

【身体メンテナンスサービスを開始】 

また、KTMでは身体メンテナンスサービスをKTM/ハスクバーナユーザー向けに無償提供。これまでのピットサービスに加えて、マシンだけでなく体のコンディションをも整えることで、より幅広くライダーのパフォーマンスを発揮できるよう、特定非営利活動法人日本手技療法セラピスト検定協会と、同協会を母体とするアイ・セラピスト専門学院と提携。ユーザーにも非常に好評、レース前・後にぜひ。

 

【かつてない「ビール」とKTMのコラボレーション】 

eniオイルを輸入販売する老舗総合商社、昭和貿易とのコラボレーションで、JNCC会場のKTMビレッジにてeni&クロンバッハビール(ドイツ)をサーバーで提供。KTM/ハスクバーナユーザーかつeniオイルユーザーであれば、無償という素晴らしいサービス。土曜16:00からのオープンは大いに賑わうこととなった。アルコールフリーも用意しており、宿への運転が控えている人にもうれしいサービス。


 【KTMオレンジアワード&ファンアワード】

KTMで参戦するCOMP全クラスの年間チャンピオン(AA/A/B/R)を、2016年JNCC全戦にシード選手として招待(年間全戦の自動エントリー)。加えて2015年度のKTMオレンジビレッジ内テントにピットスペースを優先提供、ゼッケン及び氏名を入れた看板を掲示する、というオレンジアワードを設定。 
また、KTMで参戦するFUN GPのライダーにサプライズアワードとして1位、10位、15位のライダーにKTMパーツ商品券を用意。

 

【KTMビレッジ&レーシングサービス】 

KTMジャパンではJNCCへのサポートを例年通り展開している。今戦においても、KTMユーザーが利用できるパドックであるKTMビレッジを設置(事前にディーラーへの申し込みが必要)。KTMウォーターをはじめとするドリンク類を無償提供したり、自由に使える休憩スペースを用意したりと、エントラントにも観戦者にも楽しんでもらえるスペースを提供している。 
メーカーを問わずKTMレーシングサービスも実施。KTM以外のライダーをもレーシングサポートし、レース中にトラブルを起こしてしまったライダーへのサポートなどもおこなっている。

 

[GROUP] 2015 JNCC(全日本クロスカントリー選手権)

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