オーストリーに産声を上げた本格モーターサイクル工房

ブランド・ヒストリー / BRAND & HISTRY - 2012.03.01

KTMの歴史は、1934年にハンス=トゥルンケンポルツがオーストリア北部のマッティグホーフェンに小さな工房を開いたところから始まります。社名を表す3つの文字は、2人の創業者と地名を表すアルファベット「K(Ernst "K"ronreif  T(Hans "T"runkenpolz)   M("M"attighofen)によるものです。創業の3年後、トゥルンケンポルツはDKW(ドイツ製モーターサイクル)の取り扱い(販売及び修理)を始め、オーストリア有数のディーラーにまで成長しました。1951年になるとKTMはいよいよ自社モーターサイクルの開発に乗り出し、2年後の1953年記念すべき最初のオリジナルな量産モデルとして、"KTM R 100"を世の中に送り出します。このように、KTMは創業間もなくから自社開発に向けたオートバイ製造業に脱皮する道筋を描き、そのために社業を形作っていった会社なのです。

 1960年、エルヴィン=レヒナーは、ルドルフ=アプフェルベックによって開発されたKTMレーシングマシンでレースに参戦し、KTMを勝利につぐ勝利に導いた伝説的なライダーとなります。1964年I.S.D.E.(インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ)へ参戦。1968年になると、KTMは125c.c.モトクロスマシンでアメリカ市場に参入。ここでも劇的な勝利を飾り、ヨーロッパメーカーが本場アメリカのモトクロスシーンを席巻したニュースは、オーストリアはもとよりヨーロッパ中を駆け巡りました。KTMのレースのルーツは、メーカーとして発足した翌年の1953年にサーキットを舞台としたものから始まりますが、こうした活躍から現在にいたるオフロードシーンでの栄光と活躍のイメージが固まり始めます。


1955年に初めてロードレースに参加し、1964年にはI.S.D.E.(インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ)へファクトリー体制での 参戦を開始。その後オフロードを中心にレース活動を展開します。

 

 

 

1955年 KTMのレースへの挑戦はロードレースから

 1964年 ISDEファクトリー体制で初参戦の頃

1964年 当時のファクトリーマシン

 近年ではダカールラリーで10年連続優勝を飾るなど、ラリー分野で脚光を浴びていますが、 レースで鍛え抜かれたテクノロジーをフィードバックしたKTMのマシンとライダーは、モトクロス、エンデューロなどのオフロードシーンでもおびただしいほ どのタイトルを獲得。モトクロス世界選手権では、MX2クラスで2010年まで3年連続、MX1クラスでは2010年総合優勝の栄冠に輝いています。更 に、ロードレースの分野でも、2010年にはドイツ選手権スーパーバイククラスのメーカータイトルを獲得し、その活動範囲を広げています。
KTMの高性能なモーターサイクルには、私たちが半世紀にわたって取り組んできたこれらのハードなレースシーンからのフィードバックがダイレクトに盛り込 まれており、市販モデルはファクトリーマシンの量産型であると言えるでしょう。だからこそ、KTMを手にしたライダーはすぐにレースで活躍することができ るのです。このようなマシン作りのフィロソフィこそ、KTMの提唱する「READY TO RACE」の意味なのです。

[GROUP] READY TO RACEに込められた挑戦のヒストリー(第1回~第3回)

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