2012鈴鹿8時間耐久レース・リポート/7月26日:公式フリー走行編

特集記事 / SPECIAL CONTENTS - 2012.08.10

大変遅くなりましたが、KTM HAMAGUCHI RTが挑戦した2012鈴鹿8時間耐久レースについて、KTM-Fanスタッフが見た“8耐”についてレポートしたいと思います。

■7月26日(木)

この日は8耐ウイーク初日。公式練習が行われました。時間が少ないなか、2気筒エンジンにスチール製フレームを持つKTM 1190RC8Rレーサーの耐久マシン化を進めてきたKTM HAMAGUCHI RTにとっては、まだまだ詰め切れていないマシンセットアップを進める重要な時間。翌日/27日(金)の予選に向けて、マシンとライダーの気持ちを盛り上げていこうという算段だったようです。

しかし私たち取材スタッフは、ちょうどこの日、いなべモータースポーツランドで2013年オフロードモデルの報道機関向け/ディラー向けの発表会と試乗会を開催していたため、鈴鹿入りできずにいました。もちろん、チーム監督の浜口選手、マネージャーの青山さんから電話連絡を受けていて、順調にセットアップが進んでいると聞き、安心して試乗会取材に集中していました。

ちなみにRC8Rレーサーの主な変更点は以下の通り。

・ヘッドライト付レース用アッパーカウル&サイドカウル
・レース用テールカウル+テールライト
・クイックチャージャー付アルミガソリンタンク(オリジナル)
・バックステップ
・アクラポビッチ製レーシングマフラー
・フロントフォーク・アクセルシャフト加工……etc

これを見るとわかると思いますが、耐久レースに必要な給油やタイヤ交換、夜間走行に必要なアイテム以外は、じつにシンプルなチューンナップ。

  

いかに市販車に近い状態で8耐を戦えるかがテーマですから…

 ちょっと話が逸れますが、このアルミタンク。じつに格好良かった。一見、スタンダードタンクと見まごうスタイルですが、スタンダードタンクは樹脂製ですから一気に給油を行うクイックチャージャーの装着加工ができない。そこで一品モノのアルミタンク制作となったのですが、そこはKTM HAMAGUCHI RT。RC8Rらしさを損ないたくないとの浜口監督の意向もあり、この形になりました。

スタンダードと変わらない形とはいえ、このタンクによってRC8Rはグッと力強さを増し耐久レーサーらしくなりました。

  

話を戻します。順調にセットアップを進めていたKTM HAMAGUCHI RTですが、ここトラブルが発生します。その内容は、エンジンが吹けなくなったとのこと。しかも原因不明。その連絡が試乗会取材中の我々の耳にも入ってきました。

現場にいないのが歯がゆいモノの、状況を聞いたKTMスタッフの出した推論は、オーバーヒートによってECUがセーフティを掛けたか、燃料系のトラブルのいずれか。

というのも、走行中こそ水温は安定しているものの、ピットイン中、ライダー交代やセッティング変更中に水温が上昇しているということ。また走行中に水温が安定しているとはいえ、その日は今シーズンの最高記録をマークスほどの猛暑。レースキット車であればECUのセーフティ対策が施されるのが定石ですが、今回は市販車のRC8Rがベース。気温35度を超えるなか、サーキットを長時間全開走行する過酷さを痛感していました

とはいうものの、RC8Rを知り尽くしたKTMスタッフは試乗会開催中……歯がゆさをかみしめながら、翌日朝イチにKTMスタッフが駆けつける約束をして夜となりました。

[GROUP] 第35回鈴鹿8時間耐久ロードレース(2012)

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