「BOGT(ビッグオフ・ガイド・ツーリング)のようなイベントを、もっと企画していきたいですね」990ADV-Rのオーナー、モト・ジャーナリストの松本充治さん────第2回ト・ジャーナリストの松本充治さん

ブランド・ヒストリー / BRAND & HISTRY - 2012.12.18
Q: 松本さんといえば、日本のビッグオフ・シーンの草分け的存在としても知られていますが、最近の活動で特に力を入れていることがあれば教えてください。
松本氏:「ここ5年ほどは、これまでの経験をふまえて“ビッグオフの普及”ということに力を入れてきました。’06年からビッグオフ・ビギナーの皆さんを対象にしたBOGT(ビッグオフ・ガイド・ツーリング)という企画を始めました。1回の参加者数は10人から20人と決して多くはありませんが、それでもこの2年で延べ350人以上の方にお越しいただきました。また、一昨年からはそのBOGTのリピーターの皆さんの中から、スキルアップに意欲的な方を対象にしたSUTR(スキルアップ・トレーニング)という企画も行っています。こちらもおかげさまで好評です。さらに、去年はそのBOGTの主催ということで、3つの異なるカタチのイベントを開催しました。運営は、「自分たちの楽しみの場は自分たちで創出しよう」という草の根のクラブマンスタイルをとっています。まず、春のBOGTM(BOGTミーティング)=走行会形式の集まり、二つ目が夏のオンザロードサマーキャンプ=長期滞在型のギャザリング形式の集まり、そして秋のSUTRC(SUTRコンペティション)=ビッグオフによるトライアルの競技会形式の集まり、です。全国から多くのみなさんにお越しいただきとても好評だったので、今年も開催を予定しています。また、最近はそうした普及活動の中で、ビッグオフの乗り方についてのインストラクションやデモンストレーションのようなことをやらせていただく機会も増えました。その時に少しでも皆さんのお役に立てるように、自分自身のスキルアップと、インストラクターやデモンストレーターとして、より良いレクチャーや模範走行ができるようにしたいですね。ですから年間200日から250日はビッグオフに乗ってトレーニングするという生活を始めました。4シーズン目となる今年は、このトレーニングもさらに高めていきたいと考えています。」
群馬に移り住んで4年目。自宅近くの“荒野”で自らもスキルアップする。
群馬に移り住んで4年目。自宅近くの“荒野”で自らもスキルアップする。
 
Q: それは凄いですね。

松本氏:「傍目にはそう見えるかもしれませんが、自分ではそんなに凄いことをしているという感じはまるでなくて、今ではもう当たり前となりました。3年前に群馬の田舎に移住して、ライディングフィールドの中で自分の毎日の暮らしを実践できたことも大きかったと思います。」 

Q: そんな中、今年はKTMとのジョイントやコラボもあるとのことですが。

松本氏:そうなんです。990アドベンチャーRをきっかけにKTMさんからお声がけいただき、今年BOGTで主催するBOGTMやサマーキャンプ、SUTRCといったイベントにご協賛していただけることになりました。まだ詳細は未定ですが、5月と9月のBOGTはKTMさんとのコラボで、KTMアドベンチャーにフォーカスしながら、アドベンチャー・オーナー以外の方にもお気軽にお越しいただき、KTM-ADVを通して、ビッグオフの魅力やその世界をみんなで楽しめるような集いを開催します。また、今年は990アドベンチャーRの魅力を草の根でもっと広めるという観点から、個人的にもKTMディーラーさんのツーリングやADVオーナーさんの集まりなどにも積極的に参加してみたいと思っています。あとは、990ADV-Rが手元に来たので、ロングツーリングに出かけようと思っています。このところあまり機会がなかったので。」 

Q:  松本さんがビッグオフ・マシンやオフロードに対して日頃思っていることや考えていることがあればお聞かせください。

松本氏:そうですね。ビッグオフというのは、その名のとおり、軽量車に比べて大きくて重く、普通に走らせるだけでもままならないものです。それをあえてオフロードに持ち込み「スポーツとして楽しむ」というのが、ぼくの昔から変わらないヒッグオフに対する基本的なスタンスです。大きくて重いから難しい、でもだからこそ面白く楽しいということですね。ビッグオフは奥が深いのと同時に、皆さんがまだまだ知らない多くの可能性を秘めています。ビッグオフを所有してはいるものの、実のところは「ただ乗せられているだけ」というような方も少なくないのが現状でしょう。そこでクローズアップされるのが、いかに操り、乗りこなすかというところで、やはりスキルアップが重要です。3年前に群馬の田舎に移り住み、ライディングへの取り組みが日々の暮らしの中心にあるような生活=ライディング生活というものを始めて、今年で4シーズン目になります。SUTRやSUTRCというのは、ビッグオフの普及ということに加え、そのライディングの普及や取り組みの成果を試す場でもあるということです。さすがにSUTRCは、あまりにもマニアック過ぎて、まだまだ一般のみなさんには理解しづらいところもあるかもしれませんが、でも常にそうした先駆的なことにも取り組んでいくのも、ぼくのような立場にいるものの役目でもあると思います。SUTRCのように大きくて重いビッグオフであえてトライアルをやる、ということの面白さや魅力が少しずつでも広まっていけば、やがてこれまでにないビッグオフの新しい楽しみ方、遊び方が普及していくのではないかと思っています。また、その意味でも今年の秋のSUTRC2011は、昨年以上に力を入れて取り組みたいと思っています。

よりオフロード寄りに、ということで松本さんの990アドベンチャーはホイールを換装しオフロードタイヤを履いている。「990ラリーみたいでカッコイイでしょ?」とご満悦。よりオフロード寄りに、ということで松本さんの990アドベンチャーはホイールを換装しオフロードタイヤを履いている。「990ラリーみたいでカッコイイでしょ?」とご満悦。

 

 

 

 

 

 



Q: 最後に、KTMアドベンチャー・ユーザーの皆さんに対して、アドバイスをお願いいたします。

松本氏:KTMのアドベンチャーはオンオフ・ツアラーでありながら、その高いスポーツ性が最大の魅力であり、また他にはない持ち味です。その良さを出来るだけ引き出して乗るような接し方がおすすめですね。たとえばサスペンションですが前後ともホワイトパワーのフルアジャスタブルタイプのものが装備されています。走る場面や、路面コンディションなどにあわせて、スプリングの初期荷重や、圧側伸側のダンパーのクリック位置を変えることで、高速道路から一般道、さらにその先のバックロード、そして未舗装のグラベルロードから果てはオフロードコースまで、より楽しく思い通りに走ることができます。オフロードによりこだわりたい方は、思いきってリヤホイールを950SERのものに変更するのも悪くないと思います。実はボクの990ADV-Rのリヤホイールは、950SERのものに換装しているのですが、950SERのホイールはリム幅が狭いタイプなので、よりオフロード性能の高いタイヤが選べ、990ADV-Rの秘めたるパフォーマンスをさらに楽しめるようになります。フロントも併せてブロックタイヤにすれば、見た目もKTMのファクトリーマシンである950RALLYのような趣になり、かっこいいですよ。出費にはなりますが、ノーマルホイールとは別に、ブロックタイヤをはかせたフロントホイールと950SERのリヤホイールをスペアとして前後セットで持っていれば、オンロードとオフロードで990アドベンチャーRの世界を2倍楽しめます。

■松本充治オフィシャルWEBサイト

http://www.matsumotomichiharu.com/

 

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